中堅・若手リーダーの育成――「抜擢」の前にやるべきこと
プレイヤーとして優秀な人を、準備のないままリーダーに抜擢していませんか。中堅・若手リーダーをつぶさず育てるための準備と支援を解説します。
「優秀だからリーダーを任せた。でも、うまくいかない」。 これは本人の力不足ではなく、準備なき抜擢が原因であることが少なくありません。本記事では、中堅・若手リーダーをつぶさずに育てる考え方を整理します。
プレイヤーとリーダーは「別の仕事」
成果を出すプレイヤーと、チームで成果を出すリーダーでは、求められる能力が異なります。
- プレイヤー:自分が成果を出す
- リーダー:人を通じて成果を出す
この転換は、自然には起きません。「自分でやった方が早い」という壁にぶつかり、抱え込んでつぶれるリーダーは少なくありません。
抜擢の前にやるべき3つのこと
1. 期待役割をすり合わせる
「リーダーとして何を期待しているか」を、抜擢の前に言葉で伝えます。 プレイヤーの延長で評価し続けると、本人は混乱します。
2. 小さく任せて経験させる
いきなり大きな責任を渡さない。 後輩のOJT担当、小さなプロジェクトのまとめ役など、人を通じて動かす経験を段階的に積ませます。
3. 支える人を用意する
抜擢して放置は、最も避けたいパターンです。 上司や先輩リーダーが定期的に伴走し、悩みを受け止める場をつくります。
育成期の支援ポイント
- 失敗を許容する:任せた以上、失敗は学びのコスト。すぐ取り上げないことが成長を生みます。
- マネジメントスキルを支援する:1on1、フィードバックの技術、委任の仕方は、個人の努力に任せきりにせず研修やツールで支えます。こうした支援を各自の裁量ではなく仕組みとして設計することで、育成の質が人によってばらつかなくなります。
- 孤立させない:同じ立場のリーダー同士で悩みを共有できると、離脱を防げます。
まとめ
リーダーは「抜擢して終わり」ではなく、抜擢から育成が始まります。 期待のすり合わせ・段階的な経験・伴走する支援。この準備があるかどうかが、次世代リーダーが育つ組織と、つぶれていく組織の分かれ目になります。大切なのは、支援策を一度に増やすことではなく、自社ではどこから整えるべきか=改善の順番を見極めることです。
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この記事のまとめ
プレイヤーとして優秀な人を準備のないまま抜擢すると、本人の力不足ではなく準備なき抜擢が原因でつぶれてしまうことがあります。プレイヤーとリーダーは別の仕事だと捉え、抜擢の前にやるべき準備と育成期の支援を整理します。
- ✓ 原因は準備なき抜擢
- ✓ プレイヤーとリーダーは別の仕事
- ✓ 小さく任せて伴走する
よくある質問
Q. リーダーに抜擢した若手をつぶさないために何をすべきですか?
A. 後輩のOJT担当や小さなプロジェクトのまとめ役など人を通じて動かす経験を段階的に積ませ、上司や先輩リーダーが定期的に伴走して悩みを受け止める場をつくります。
Q. 育成期のリーダーへの支援で気をつける点は何ですか?
A. 任せた以上は失敗を学びのコストとして許容し、1on1やフィードバックなどのマネジメントスキルを研修やツールで支え、同じ立場のリーダー同士で悩みを共有させて孤立を防ぎます。