1on1で使える質問例25|話すことがない・ネタ切れを防ぐ
「何を話せばいいか分からない」を解消する1on1の質問例を、近況・課題・成長・キャリア・関係性のテーマ別に紹介。形骸化させない使い方も解説します。
「1on1を始めたものの、2回目以降は話すことがなくなる」。管理職からよく聞く悩みです。 1on1が続かない原因の多くは、上司側の質問の引き出しが少ないことにあります。本記事では、すぐに使える質問例をテーマ別に整理し、形骸化させないための使い方まで解説します。
なぜ1on1で「質問」が大事なのか
1on1は、上司が報告を受ける場でも、指示を出す場でもありません。部下が自分で考え、言葉にするのを支援する場です。だからこそ、上司の役割は「話す」より「問いかけて聴く」ことに比重があります。 良い質問は、部下自身も気づいていなかった課題や思いを引き出します。逆に質問の準備がないと、近況報告だけで終わり、回を重ねるほど形だけのものになっていきます。
テーマ別・1on1の質問例
その日に何を扱うか迷ったら、以下のテーマから状況に合うものを選んで使ってください。
近況・コンディション
- 最近、調子はどうですか?
- いまの仕事量は、多い・ちょうどいい・少ないのどれに近いですか?
- 今週、一番時間を使ったことは何でしたか?
- 気持ちよく進められている仕事はありますか?
- 体調や働き方で、気になっていることはありますか?
業務の課題
- いま一番つまずいている、または進めにくいことは何ですか?
- それは、何があれば解決に近づきそうですか?
- 私(上司)やチームに手伝ってほしいことはありますか?
- 優先順位で迷っているものはありますか?
- 進め方で「これでいいのかな」と感じている部分はありますか?
成長・振り返り
- 最近、新しくできるようになったと感じることはありますか?
- この1か月で一番学びがあった出来事は何でしたか?
- うまくいかなかったことから、次に活かせそうな点はありますか?
- もう一段伸ばしたいスキルはありますか?
- 挑戦してみたいけれど、まだ手を出せていないことはありますか?
キャリア・将来
- 半年後、どんな状態になっていたいですか?
- 今の仕事の中で、もっと増やしたい・減らしたい業務はありますか?
- 将来的に関わってみたい領域や役割はありますか?
- 数年先を考えたとき、身につけておきたい力は何ですか?
- 理想の働き方に近づくために、いま必要なことは何だと思いますか?
関係性・チーム
- チーム内で、もっと連携したい相手はいますか?
- 言いにくいけれど共有しておきたいことはありますか?
- 私の関わり方で、増やしてほしい・減らしてほしいことはありますか?
- チームのやり方で、改善したほうがよいと感じる点はありますか?
- 安心して意見を言えていると感じますか?
こうした問いに率直な答えが返ってくるかどうかは、日頃の心理的安全性が土台になっています。関係性の問いが表面的な返答で終わる場合は、質問より先に土台の方を整える順番になります。
形骸化させない使い方の注意
質問例はあくまで引き出しです。使い方を誤ると逆効果になるため、次の点に注意してください。
- 詰問にしない:「なぜできなかったのか」と原因を問い詰めると、部下は防御的になります。「何があれば進めやすいか」と、前向きな問いに置き換えます。
- 一度に多くを聞かない:5問も10問も連続でぶつけると尋問になります。1つの問いを起点に、相手の言葉を受けて深掘りするのが基本です。
- 沈黙を待つ:考えている間の沈黙を埋めようとしない。待つことで本音が出てきます。
- 聴いたら終わりにしない:引き出した課題は、その後の支援やフィードバックにつなげてこそ意味があります。日々の関わりでの伝え方はフィードバックの型も参考にしてください。
質問の引き出しを増やしても、運用が惰性になれば1on1は形だけのものに戻ります。すでにマンネリを感じている場合は、1on1が形骸化する原因と立て直しもあわせてご覧ください。
大切なのは、質問例を闇雲に増やすことではありません。関係性の土台を整えるのが先か、聴いた課題を支援につなげる仕組みづくりが先か——どこから直すか=改善の順番を見極めることが、1on1を機能させる近道です。
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この記事のまとめ
1on1で話すことがなくなる原因の多くは、上司側の質問の引き出しの少なさにあります。近況・課題・成長・キャリア・関係性の5テーマで質問を整理し、詰問にしない・沈黙を待つといった運用に注意することで、形骸化を防げます。
- ✓ 質問を5テーマで用意する
- ✓ 詰問せず前向きに問う
- ✓ 聴いた課題を支援につなげる
よくある質問
Q. 1on1で話すことがなくなってしまうときはどうすればよいですか?
A. 話すことがなくなる原因の多くは上司側の質問の引き出しの少なさにあるため、近況・課題・成長・キャリア・関係性などテーマ別に質問例を用意しておくと有効です。良い質問は部下自身も気づいていなかった課題や思いを引き出します。
Q. 1on1で避けるべき質問の仕方はありますか?
A. 「なぜできなかったのか」と原因を問い詰める詰問は、部下を防御的にさせるため避け、「何があれば進めやすいか」という前向きな問いに置き換えます。また5問10問と連続でぶつける尋問も避け、1つの問いを起点に深掘りするのが基本です。
Q. 質問を引き出したあとは何をすればよいですか?
A. 引き出した課題は、その後の支援やフィードバックにつなげてこそ意味があります。聴いて終わりにせず、日々の関わりの中で伝え方につなげることが重要です。